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一週間続いたヘパリンの点滴は手術当日の真夜中、午前3時に終了。
寝てる時に看護婦が来て点滴の針を抜きましたが、これで終わりでは・・・・・
無い
午前8時からは手術用に太い針での点滴を開始するとか
5時間だけの自由
手術当日は、オヤジの心模様のようなドンヨリとした天気
雨も降ってましたが、僅かな自由時間、勿論・・・・煙・・・
部屋へ帰って来たら術着と弾性ストッキングが置いてありました。
術着、彼方此方マジックテープで、たとえ意識が無く寝ていても
身体のあらゆる所の露出が可能なようです
弾性ストッキング、手術中から歩行開始出来るまでの間の血栓予防とか。
ホンマにこんなもの効くんか?
8時には手術用点滴の針をブスリ、太いだけに痛いわ~
8時半過ぎには鬼さんも来院、一応家族も待機していて欲しいとの病院側の要望、
緊急時のためと言うことらしいのですが、もしそんなことになったら・・・・・
9時前に歩いて手術室へと。
手術室の入口から入る時に、鬼さんおちょくって「アナタ、行ってらっしゃい」と・・・・・・・・
手術室の中でウケてました
前室から幾つか並ぶ手術室の一番奥へと。
3人ほど見学者のような人達、そういやこの手術を見学に来るような事言ってたな~
ハイ、此処に寝てと言われ、マスクをかけられ深呼吸したら・・・・・・・・
そこで意識喪失
手術中だった筈
一瞬意識が戻ったのは手術室から運び出される時、手術室の看護婦が
「痰が凄かった」と言ってるのは聞こえたけど・・・・・・・・・すぐまた暗闇へと
次に意識が戻ったらすでに病室、もうオムツ穿かされてました
オムツの脇からは尿道に差し込まれた管の延長が2本ベロンチョと
生理食塩水が膀胱に送り込まれ、洗浄後に・・・・つまり小便だよね・・・・小便袋へ送り出されてる
小便袋は当然血が混じり赤色に
尿道へ差し込まれた管は1本だと思うんですけど、
それでどうやって出入させているのかは・・・・・・・・・
判りません
目が醒めたんなら帰るねと鬼さん帰りましたが、帰る前に人のオムツ姿に大笑い、
笑い事じゃ無いわい
提灯ブルマーのようにモッコリしたオムツに、ハイソックスのような白い弾性ストッキング、
この姿って・・・・・・・・・・
中世ヨーロッパの王侯貴族の姿?
写真を撮る気はさすがに起きませんけどね
夕方になりベッドの上で座っても良いとの許可が出ました。
ず~っと寝てばかりだと腰が痛くって
ただ、座ってもチンチンに差し込まれた管に微妙な力が加わり・・・・・・・・・チンチンが痛い
翌日、土曜日の朝には歩行許可出ましたけど、チンチンの管はそのまま。
と言うことはオムツ姿で小便袋を点滴台にぶらさげたまま歩くことに
そんな姿で歩いてられるか
朝、回診に来た医者に管を抜いてくれとお願いしましたけど、
小便袋がまだ赤いから駄目と冷たい返事
後半日かな?昼飯後に抜くかなと
その半日の長かったこと、昼飯食った午後になってもなかなか看護婦が来ない、
早く来~い
漸く抜けましたけど・・・・・・・・・・抜く時痛かった~
オムツからパンツへと、やっと人間に戻れました
点滴台引っ張ってになりますけど、歩き廻れるようになれば・・・・
美味~い
すぐ側にはこんな看板が在ったようですが・・・
見なかったということで
その日の夜には最後の点滴、
19:30に終了、点滴の針も抜けて、9日間の点滴生活から漸くおさらばです、
長かった~
11日の日曜日、世の中は寒いらしく初雪を観測したとか言ってますが、
入院してるとその辺の感覚が麻痺してしまって
バイク、滅多に見れないと言うことは、それだけ寒いって事なんでしょうけど
乗れないとなった今の身の上では羨ましい限り
鬼さんに買って来てもらったマック
入院生活中で食った物の中で一番旨かった
月曜日の朝、放射冷却現象の所為か寒いこと
タバコ喫いに外へ出たら凍ってました、
危うくコケそうに
朝顔を出した医者、今日最後の検査受けて、明日退院しても良いと。
まだ小便する時に痛みもあり、血尿も出ているのですが、
入院しててもすることも無いからって
何と正直な
入院中、何度も何度も聞いたサイレン、
田舎の数少ない救急病院ですから、
早朝から
昼間
そして夜間まで
最初は五月蠅いと思ってたんですけどね、
救急隊員、医療スタッフのご苦労を思えば贅沢な事は言ってられません。
それに、これがあるからこそ安心して生活出来るんです、
感謝、感謝です
13日の火曜日、長かった入院生活ともおさらばの日、
12日間も暮らした病室も今日限り
朝飯食ったら荷物を纏め、何時でも退院できるよう準備完了しましたが・・・・・
足が無い
鬼さんが迎えに来れる10時過ぎまでテレビとで時間潰し
迎えに来た鬼さんの車で家へと
あ~、娑婆の空気は美味い
そしてボロ家だけど、
我家は落ち着く~
健康って素晴らしいものだと
痛感した入院の顛末でした